2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

各チーム戦力とドラフト順位について(後編:ドラフト順位別の活躍度分析)

今回の2回シリーズの記事では、選手の勝利貢献度の係数を作成し、それを基に選手のドラフト順位(等)別の活躍度の分析を行っている。前編では、NPBの各チームは、ドラフト順位等別にみたときどのような戦力構成となっているのか、分析した。今回は、少し目…

各チーム戦力とドラフト順位について(前編:チーム戦力のドラフト順位等別分析)

来年のカープに期待を高めていくとき、戦力強化ポイントはと問われると、既存戦力の底上げに期待するほかは、新外国人の獲得とドラフトで獲得した新人選手ということになってしまう。そのように考えたとき、そもそもドラフトで獲得した選手は、ドラフト順位…

クリスマスに敢えて「護摩行」について考えてみた件

いつから護摩行がカープの1月の風物詩になったのか分からないが、少なくともアライさんは2004年から、石原選手も06年から鹿児島市の景福寺や高野山清浄心院で護摩行に臨んでいる。17年からは會澤選手や堂林選手も参加するようになり、野間選手も「場所極秘」…

「GoTo利用者のコロナ発症確率」論文(未査読)から考えるデータ分析における「他山の石」

割と最近、東大などの研究チームが「GoToトラベル利用者の方が、利用しなかった人より新型コロナウィルス感染を疑わせる症状を経験した」との調査論文を公表したことがマスコミ等で話題となった。筆者には、旅行と感染拡大の相関関係の有無は専門外につき分…

河田コーチ復帰に際して、再び送りバントを考えてみる③

前回の記事では、出塁をあまり許してくれない好投手の対戦時であって、打者がバント巧者である場合(さらにその次の打者が投手と好相性で、二塁に進んだ走者の単打での生還率が高い場合)には、送りバントが得点確率を高める可能性があることを説明した。 本…

河田コーチ復帰に際して、再び送りバントを考えてみる②

前回の記事では、送りバントが有効な作戦たり得るための4要素として掲げた「①相手投手から攻撃回中に期待できる出塁者数、②送りバントの巧拙、③二塁から単打で生還できる走力、④リーグ全体としての長打割合」のうち、①について説明した。すなわち、集中打に…

河田コーチ復帰に際して、再び送りバントを考えてみる①

カープに河田コーチが帰ってきた。河田コーチは小技を絡めた攻撃力強化に定評があるだけに、作戦の幅が広がり、一層エキサイティングな野球がみられると思うと、2021年シーズンが楽しみでならない。マスコミでは早速、春季キャンプで全体練習後に個別にバン…

「打順」は(あるべき論はさておき)実態としてどのように運用されてきたか・考

日本の野球ファンは「打順」のあるべき論をよく語りたがる。打順の組み方は監督の采配能力を占う要素として、あるいは各打者の個性を語る材料として話題となりやすい。特にチームの金看板「四番打者」は特別な思いが込められることが多く、なかんずく某在京…