2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧
江戸時代において、火消し(消防士)は歌舞伎役者などと並び最もかっこよい男たちとされていた。投手の分業制が確立した現代野球においても、ピンチになってからの継投では、火消しが期待される。ピンチになってから「どうにかしてくれ」とマウンドに送られ…
ごく個人的に、長らく不思議に思えてきたことの一つとして、「近年、MLBではゴロよりもフライ打球の方が総じて得点確率が高いとする『フライボール革命』が唱えられていること」と「近年、MLBではグラウンド・ゴロ・ピッチャーは、被本塁打数が少なく、投球…
クリーブランド・インディアンスのチーム名変更 本日は、データ分析作業の合間に綴る随想である。 クリーブランド・インディアンスの名称変更のニュースには驚いた。驚いているようでは、ポリティカル・コレクトネスへの感性が不十分だったことの証左なのか…
前回までの記事で、「スイング率」「コンタクト率」に着目し、打者のタイプ別分類や、タイプ毎の打撃成績面の特徴について述べた。それでは、カープの主要打者は、それぞれどのようなタイプに属するのだろうか。早速、2020年シーズンに100打席以上の各打者の…
前回の記事で解説したとおり、打者がどの程度の割合でスイングするか(スイング率)、そして、スイングした球数のうちバットに当てた割合(コンタクト率)は各打者の「タイプ」を表す指標であり、これらの指標値は、それぞれある程度広めのゾーンの中で分布…
前々から気になっていることなのだが、カープの投手が打席に立ったときの応援歌は、歌詞がなんとも投げやりに聞こえる。 振らな何も始まらないから 強気で一か八か フルスイング♪ そりゃそうなんだけどさ――と呟きたくなる。確かに投手の打率は平均1割程度な…
いつもの本題から逸れるが、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」がいよいよ佳境に差し掛かっている。このドラマは駆け出しから濃姫役の差し替えがあり、撮影・放送日程が新型コロナに邪魔をされ・・、と苦難続きだった印象もあるが、非常に面白い。特に織田信長の描…
前回の記事では、本塁打のパーク・ファクター(球場要因による投打の有利・不利を測定する指標)についてみた。今回は、安打数・得点数についてみるとともに、パーク・ファクターという指標の限界について考察する。 安打数については、あまり明確な傾向はみ…
前回までの記事では、MLB・NPBの各本拠地球場の広さやフェンス高、所在地などの「個性」について整理した。今回からは、こうした球場の「個性」が打撃成績に及ぼす影響について整理したい。 ほぼ毎年、本塁打の出易い球場というのは確かに存在する まず、今…
前回の記事では、各球場のフェンスまでの距離・フェンス高に着目して、球場の「個性」をみてきた。本日も「球場の個性」の話の続きをしたい。 NPBの方が2割5分程度広いファウルゾーン 実は、NPB・MLBの球場の大きな違いとして、ファウルゾーンの広さがあげら…
振り返ってみると子どもの頃、各球団が本拠地とする球場の規格には大きなバラツキがあり、その不統一性が得失点数ひいては勝敗に影響し得ることを考えると、なんとおおらかな(悪くいえばルールが大雑把な)競技なのだろうと思ったことがある。ただ、同時に…
前回記事では、DH制の運用実態について、主に「DH」での先発出場選手をどうするか、という点を分析した。ただ、DH制の影響は、試合前に決する先発出場選手の選択だけでなく、試合中の作戦運用にも影響を及ぼし得る。本日は、この点について整理したい。 DH導…
前回の記事では、DH制導入による得失点数や守備力への影響について整理した。今回は、DH制を導入しているパ・リーグにおける運用実態についてみてみよう。 DHは半分近くが外国人で、7割超が3~5番の中軸打者 DH制導入(1975年)以降のパ・リーグのDH打者の打…
前回の記事では、DH制導入を巡る議論を整理した。今回からは、主にDH制導入リーグ(NPBのパ・リーグ、MLBのア・リーグ)と非導入リーグ(セ・リーグ、ナ・リーグ)の比較を通じ、DH制導入による試合結果や戦術への影響について分析していきたい。 DH制を導入…
年が明けたのに旧年中からの話題でなんなのだが、最近、セ・パ交流戦や日本シリーズでのパ・リーグの優勢が際立ってきている中、セ・リーグでもパのレベルに追いつき追い越すべく、DH制度を導入するべきではないか、という議論が聞かれる。2021年最初のデー…
新年あけましておめでとうございます 毎年、年賀状は木版にて作成しており、今年の年賀状は、丑年ということもあり、平安時代の鳥獣戯画をモチーフに神前にて闘牛を楽しむウサギとカエルを木版画にて描いてみた。2021年がコロナ禍を克服し、エキサイティング…